What's B.O.P.T.
最近歯医者さんで耳にする
B.O.P.T.(ボプト)ってなんだろう?
監修 鈴木歯科医院
B.O.P.T.(bopt:ボプト)とはどのような
治療ですか?
B.O.P.T.とは、歯の歯茎のラインの不調和や下りを改善して、歯茎の下がらない被せ物を入れる画期的な審美歯科治療です。
B.O.P.T.は歯肉が下がり長く見える状態の歯に、特別な治療を施すことによって、手術をする事なしに歯肉が肥厚、伸展し、それを長く維持できるテクニックです。
従来の方法で冠を装着した場合では、冠の境界線(マージン)が露出するというデータ(1年で40%、10年では71%等)があります。時間がたつとますます歯茎が下がってしまい見た目が悪くなるばかりか、歯肉の厚みが痩せてくる例もあります。
↑不釣り合いになってしまった歯の境界線
現在でも、歯肉移植などの手術をすることで改善を図る方法はありますが、B.O.P.T.は、手術することなく、歯茎の状態を理想に近づけ、長期間維持することが出来る治療法なのです。
また、B.O.P.T.治療はインプラント治療でも応用することができ、PRAMAというインプラントにB.O.P.T.テクニックを使用すると長期にわたって歯茎が安定し、審美的にも良い結果が得られています。
↑B.O.P.T.で美しく整った歯茎
どのような時、B.O.P.T.が良いのか知りたい
・セラミックの被せ物をしているが、歯茎が下がって来て 下がった歯茎のラインが気になる。入れ替えても、また下がってしまうのではないかと気になる。
→B.O.P.T.は、特別な治療法を施す事によって歯茎が下がって長く見える状態の歯の歯肉を成長・発育させて整え、歯茎の厚みと安定をはかることで、入れたセラミックとその周囲の歯茎を長期に渡って安定させる事ができる治療法です。
・セラミックで歯を治したいが、長持ちさせたい。セラミックの歯とその周囲の歯茎をきれいに整えたい。
→B.O.P.T.は、その歯の周囲の歯茎の形を整え、その歯茎とセラミックの歯との調和から長期に渡っての審美と歯茎の安定を得ることができる治療法です
・現在の歯の不揃いが気になる。左右の対称性を整え、きれいなセラミックの歯を入れたい。
→B.O.P.T.は、理想的な左右の歯の対称性(シンメトリー)を持ったセラミックの歯を作る治療法として最も適した方法です。
・歯がねじれていて(捻転)、矯正治療ではなくセラミックで被せて治したいが、従来法では歯の先の部分は揃っても、歯茎のラインが揃わない、あるいは無理に方向を修正したためにセラミックの歯の歯茎のラインに赤い炎症が出てしまう。
→B.O.P.T.は、Gingitageという歯周治療で用いられた治療法を基本テクニックの中で使うので捻転歯を修復する際には、もっとも適した治療方法です。
・神経を抜いた歯、(特に前歯)が黒くなってきてセラミックを入れたいが歯と歯茎の境目の黒さが気になる。あるいは、今入っているセラミックの歯の歯茎との境目の黒さが気になっていて、やり直したい。
→B.O.P.T.は、その歯を入れる過程で、歯茎の厚みと形を整える方法なので、付け根の黒さを薄くしたり、消したりする効果があり、セラミックの付け根の黒さの解消には、もっとも適した治療方法です。
・前歯に一本だけインプラントを入れる事になったが、隣の天然の歯とインプラントの上に入れるセラミックの歯を自然な形で入れたい
→B.O.P.T.は、インプラント(PRAMA)にも応用できるので、天然の歯とインプラントの上に被せる歯を、シンプルかつ調和の取れた形で入れられる治療法です
・セラミックの歯で天然の歯の形を取り戻したい、自然な形で歯を入れたい。歯周外科や、歯肉移植手術はできれば避けたい。痛い処置は、できるだけしたく無い。治療後の痛みも避けたい。
→B.O.P.T.は、外科処置、特に移植手術を避けて、自然な形で歯肉を成長・発育させて整えて、セラミックの歯を入れる治療法です。治療中にも痛みがあまり無いのが特徴です。
B.O.P.T.(ボプト)治療を受ける時の注意点は?
B.O.P.T.テクニックは まだ日本国内においては 技術を正確に修得した上で臨床を行なっている歯科医院が殆どありません。インターネット上にも、
B.O.P.T.の施術は、歯科医側が持っている従来の補綴学(歯を入れる学問)の概念を払拭して、B.O.P.T.オリジナル法での施術が行なえることと、B.O.P.T.テクニックを理解している優れた歯科技工士とのチーム診療が必須条件になります。
B.O.P.T.テクニックは、歯を入れる為に、歯を削らなくてはなりません。
間違って行われると結果は出ないばかりか、削った歯は戻りません。
再治療では、元に戻せない場合もあるので要注意です。
これからのB.O.P.T.テクニックは?
B.O.P.T.テクニックは、長い時間かけて練られてきた治療法です。
最初に、ヨーロッパにおいて注目され広まり、世界中では既に支持されている方法でその臨床実績から世界のスタンダードになってきています。
しかしながら、この技術は、歯科医師、歯科技工士側がこれまでの歯科の理論に囚われていると理解、習得することができず、独特の施術ができません。
歯科医師側が、新しい理論の理解と、オリジナル通りの施術をする事によって初めて結果が出てきます。
現在、日本で審美歯科、補綴という歯を入れる事での専門家も、残念ながら従来法の理論からの推測で理解していることが多く、従来の考え方でのフェザーエッジ形成、ナイフエッジ形成の応用と誤解して捉えているようです。
インターネット上にも、間違っている情報も散見されるようです。
現在、イタリアのDott.Ignazio Loi(ロイ先生)がB.O.P.T.テクニックの推奨者となって
イタリア国内のみならず、ヨーロッパ各国、南米ブラジルなどで講演を行っています。 2017年秋にスペインでのDott.Loi等の発表で電子顕微鏡による組織学的な裏づけが出されていることから、今後、より世界的に拡がっていくことでしょう。
Dott.Ignazio Loi
B.O.P.T.テクニックに関するスタディグループ B.O.P.T.Japanの活動について
2018年3月、 B.O.P.T.テクニック、PRAMAインプラントの正しい治療法を学び、広め、研鑽していく日本初のスタディグループ「B.O.P.T. Japan」が設立されました。
B.O.P.T.テクニックは、天然歯、インプラント、前歯にも小臼歯にも大臼歯にも臨床応用できる治療技術で、既存のインプラントのリカバリーにも使える画期的な幅広い治療技術です。
この技術は、日本においてはまだ大学では教育されておらず、「正規のB.O.P.T.テクニック」はこのスタディーグループでしか習得できません。
今まで 歯肉部分の再生治療には 「移植」という選択肢のみだったのですが、これで患者様の体の負担が少なく、施術中・施術後の痛みなども少ない、画期的なテクニックの
選択肢が増えたということになります。
B.O.P.T.Japanでは、世界的にも有名なB.O.P.T.テクニックの第一人者であるイタリアのLoi先生を顧問に迎え、その基本から忠実に学び、研鑽し、患者様の治療に活かすべく、活動を進めて参ります。
現在は 全国の歯科医師、歯科技工士などに対して基本的な理論説明など講義を行うベーシックコースをスタートしており、
この後、技術面でのコースとなるアドバンスコース、更にテクニックコースと 確実な技術の向上を推進していく所存でございます。
当スタディグループを受講頂いている歯科医師、歯科技工士の皆様については、当グループで学ぶだけではなく、しっかりと基本的なことも含めご理解いただいた上で施術いただき、
症例なども発表頂く中で、顧問でもあるLoi先生にも症例の確認などもして頂き、技術レベルの確認が出来た上で当グループのディプロマを発行する予定となっております。
また B.O.P.T.Japanのサイトから B.O.P.T.テクニック技術習得医院のHPへのLINKをさせて頂き、患者様が同技術を安心してお受け頂けるよう対応してまいりたいと考えております。
何か お尋ねになりたいことなどございましたらご遠慮なくお問合せフォームからご連絡下さい。